オリーブの木 olive tree 2005 4 17
いつも堅い話ばかりですので、
今日は、身近な話題を取り上げましょう。
私の家のベランダには、オリーブの木があります。
なぜ、こういうことになったのか。
話せば長くなります。
7年か8年前、私は、大きな鉢を買いました。
直径が、30cm以上もある大きな鉢です。
それを、植木鉢にしようと思ったのです。
最初は、この鉢に、桃の木を植えました。
しかし、残念なことに、1年もしないうちに枯れてしまいました。
そこで、今度は、バラの木を買ってきて、植えました。
1回だけ、バラの花が咲いたのですが、やはり枯れてしまいました。
栗の木を植えても、ダメでした。
これは、なぜなのか悩みました。
私は、園芸が好きで慣れていますし、また農家に生まれましたので、
こうしたことにはノウハウがあります。
しかし、大きな鉢に、何を植えても枯れていくのです。
そして、ある時、園芸の店で、オリーブの木を見かけたのです。
なぜか、オリーブの小さな木が、1本だけ売られていました。
「もしかしたら」と思い、それを買って帰りました。
オリーブの小さな木は、何事もなかったかのように、元気に育っています。
関東平野の寒い冬にも負けず、生命の躍動を見せてくれます。
あれは、イラク戦争の頃だったと思います。
「ベランダに、鳩が来ている」と、妻が言うので、
見てみると、白い鳩だったのです。
「オリーブの木」と「白い鳩」。
その時、「早く戦争が終わってほしい。早く平和になってほしい」と祈りました。